ワンルーム(1R)に同棲は難しい?メリット・デメリットをわかりやすく解説
同棲を考えているカップルにとって、重要なのは適切な部屋の間取りです。一人暮らしと同じように家賃が安いワンルームの賃貸物件を考えているカップルも多いかもしれませんが、二人暮らしが許されていない賃貸物件も多く、お互いにとってデメリットが生じてしまうかもしれません。
今回は、二人暮らしカップルがワンルームに住むメリット・デメリットを詳しく紹介していきます。同棲を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ワンルームにカップルでの同棲は可能?
ワンルームは基本的に一人暮らしを対象とした賃貸物件のため、多くのワンルーム賃貸物件では二人暮らしが禁じられています。
たとえば2022年1月29日現在、東京都23区内のワンルーム賃貸物件は約22,300件ありますが、二人入居可能な部屋に絞ると約1,700件と物件数が90%以上減ってしまいます。(参照:chintai.net)
ワンルームで同棲が禁じられている理由は、生活音が2倍になり、近隣住人に迷惑をかける可能性が高くなるからです。ただし、どうしても二人暮らしをしたいワンルーム賃貸物件がある場合、大家さんに交渉することで同棲が可能になるケースもまれにあります。
特に、カップルのどちらかが一人暮らしをしていて、「その部屋に二人で住もう」と考えている人は要注意です。二人暮らしを禁じられているワンルーム賃貸物件で許可なく同棲すると、契約違反になってしまいます。場合によっては退去を命じられる可能性もあるため、同棲を始める前に大家さんや不動産屋さんへの確認が必要です。
【結論】経済的な理由がなければ、余裕ある間取りの物件で同棲をスタートさせた方が良い
家賃の安さが魅力的なワンルームの賃貸物件ですが、経済的に余裕がある場合はお互いのスペースを確保できる1LDK以上の部屋がおすすめです。特に、将来的に結婚を考えているカップルは、ワンルームで同棲していても、家族が増えたらすぐに引っ越さなければいけません。
ここからは、ワンルーム同棲のメリットとデメリットを紹介していきます。
ワンルーム同棲のメリット
ワンルーム同棲のメリットは以下の5つです。
・家賃が抑えられるので貯金や他の出費に回せる
・掃除のストレスが少ない
・スペースが限られるので必要ないものは買わない習慣が付く
・立地の良い部屋が多い傾向にある
・常に相手と一緒の部屋で過ごせる
それぞれの詳細を見ていきましょう。
家賃が抑えられるので貯金や他の出費に回せる
ワンルームの圧倒的なメリットといえば、家賃を抑えられることです。吉祥寺駅から徒歩10分以内のワンルームと1LDK・2K/DK家賃相場を比較してみます。
ワンルーム | 7.70万円 |
1LDK・2K/DK | 11.40万円 |
※参照:CHINTAI情報局 2022年1月29日
この通り、同じエリアであっても間取りや広さが違うと3.7万円も家賃相場が高くなります。家賃を抑えられるということは、敷金礼金などといった初期費用もその分安くなるということです。初期費用は家賃の3~5倍が相場だといわれているため、上記の家賃相場の場合は11万円以上初期費用に差が生まれます。
家賃や初期費用を抑えられる分、浮いた費用をほかの出費に回せます。浮いた費用を、エリアや駅徒歩数、築年数などほかの条件にこだわったお部屋探しに充てることも可能です。
掃除のストレスが少ない
ワンルームは1つの部屋を掃除するだけで完了するので、掃除の手間は他の間取りよりもかかりません。部屋のスペースが大きくないため、掃除機を手短にかけるだけでも十分きれいになります。床材によっては、粘着カーペットクリーナーやフローリングモップなど掃除機がなくても問題ありません。
ドアや窓の数も少ないため、面倒なサッシ部分などの掃除の手間も少ないこともメリットです。お互い手分けをすることで、短時間で掃除ができます。
さらにワンルームはひとつなぎになっている空間のため、ロボット掃除機を使って便利に掃除を終わらせることも可能です。床に置いているものを片付けるだけで、ほかの家事をしている間に掃き掃除がいつの間にか完了しています。共働きのカップルなどには、家事の時間や手間を減らすためにおすすめの掃除アイテムの1つです。
スペースが限られるので必要ないものは買わない習慣が付く
ワンルームマンションには、1人用の収納スペースしか設けられていません。少ない収納スペースの中で工夫してものを収納する必要があり、必要最低限のものしか置けないケースが多いです。二人暮らしには収納スペースが足りないため、必要なものしか買わない習慣が自然と身につきます。
部屋に十分なスペースがあると、日用品のストックや無駄なものを購入してしまうこともあるかもしれません。しかし、収納スペースが少ないと、ものを購入する前に取捨選択することができます。無駄な買い物が多い人にとっては、買い物の抑止にもつながるでしょう。
立地の良い部屋が多い傾向にある
一人暮らし向けの賃貸物件は、駅チカであったり、コンビニやスーパーが近かったりと立地が良い傾向にあります。立地に優れていると日常生活を過ごしやすくなり、二人暮らしが便利になります。
立地が良い賃貸物件に住むと、通勤や通学の途中に買い物をして帰ることも可能です。悪天候の日でも買い物がしやすく、重い荷物を運ぶ距離も短くなります。友人や家族を呼びやすいのもメリットの1つです。
特に駅から近い賃貸物件の場合、セキュリティ面の不安も少なくなります。人気の少ない夜道を歩く心配もないため、人通りが多く街灯も多い駅チカ物件は同棲カップルにおすすめです。
常に相手と一緒の部屋で過ごせる
仲が良い同棲カップルの場合、いつも一緒の空間にいたいと思う人も多いのではないでしょうか。ワンルームの賃貸物件は1つしか部屋がないため、どんなときでも一緒の空間で生活できます。1つの空間で一緒に生活をすると、お互いのいろいろな面を知ることができるでしょう。
一緒の空間で生活すると、顔を合わせる時間も増え、自然と会話やコミュニケーションも増えます。そうすると、別々に暮らしているときよりもさらに仲良くなり、結婚後の生活もシミュレーションできます。
しかし、ワンルーム賃貸物件の場合は、どんなときでもずっと一緒の空間にいなければいけません。けんかをしているときにも必然的に顔を合わせてしまうため、一緒の空間で生活することはデメリットにもなり得ます。ここからは、ワンルーム同棲のデメリットを紹介していきます
次ページでは、ワンルーム同棲のデメリットをご紹介します。
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